「ただ泣けるだけじゃない、パワーをもらえる作品」
−実話の映画化ということで、実在する木村秋則さんを演じることへのプレッシャーはなかったですか?
「実在する方を演じるのは初めてなので、プレッシャーはありました。でも、映画で描くのは誰にも知られていないときの木村さん。"今"の木村さんを
意識しなくてもいいと、監督とも話していたんです」
−今作は、青森が舞台。津軽弁のセリフには苦労されませんでした?
「あまり辛いとは思わないんですよね。役者って、それが楽しくてやっているようなところもあるから。普段しゃべらない言葉をしゃべるとか、面白いじゃないですか。僕は人と話すことも好きだから、現地のトーンやリズムは地元の人と話すことで覚えました」
−ほかの作品でも、そうやって現地の方とコミュニケーションを?
「はい。地元のこと、知りたいんですよね。そこに住んでいる人を演じているわけなので。だから、いつもロケのときには、スーパーとか絶対行きます。惣菜コーナーで『あ、東京と違う』と思うだけで、現地の人になった風になるんです(笑)」
−(笑)。では今作の見どころ・魅力はどんな部分でしょう。
「夫婦や家族で支え合うってイイなぁって思ってもらえると思います。ただ泣けるってだけでなく、観たあとにパワーをもらえるような作品です」 |