三池監督と一緒に作れて本当によかった
−最初、出演オファーを受けた時は、どう感じられましたか?
「実は今作の話をいただく前から、木内一裕さんの原作は読んでいたんです。その時は、きっとハリウッドじゃないと映画化はできないだろうなと思っていました。
ところが、日本でこの作品にトライするという。『すごいな』と思いましたね。それが最初の印象です」
−今作はスケールの大きなアクションがあって、起承転結もはっきりしていて、とてもエンターテインメント性の高い作品である一方、観客に突きつけるテーマには非常に深いものがありますよね。
「すごく挑戦的な作品だと思う。わかりやすそうで、すごく難しいテーマを最後に突きつけるし。
でも、作品を観ながら、主人公たちと一緒に日本中を旅しているような気持ちになれたんですよね。
本当にいろんな要素が入った作品だと思います」
−ある意味、現在の日本映画に対するカウンター、アンチテーゼでも?
「その通りではありますけど、やっぱり最終的にはお客さんに喜んでほしくてやっているので。
だから、こういう作品に参加できた喜びも大きいですけど、正直、どう受け止めてもらえるのか不安もあります。向かい風の中を突っ込んで行ったような作品を(笑)、三池さんと一緒に作れて本当によかったです」 |